「留学」ビザについて

外国人関連

「留学」の在留資格は、外国人が日本国内の大学や専門学校等で勉強するため来日する際に必要となるものです。申請に必要な要件と留学中に注意すべき点等をわかりやすくまとめました。

在留資格「留学」を取るための要件

主に以下の3つの要件にまとめられます。順に説明して参ります。

活動内容の要件

「日本の大学や専門学校等の機関で教育を受けるという活動をすること。」

日本語能力の要件

日本の学校等で教育を受けるわけですから、やはり最低限の日本語能力は必要です。それぞれの学校等により必要とされる日本語能力は違っており、それらを有していることを証明する書類の提出が求められます。

資力についての要件

日本で安定した留学生活を送るためには、十分な資金計画を立てる必要があります。具体的には、学費・教材費・住居費・食費・交通費その他の費用が必要になります。
貯蓄、親族からの仕送り、奨学金等になると思いますが、来日して教育を受ける活動を続けていく資金的バックグランドがあるかをみられます。

日本語能力について

それぞれの学校毎に以下のような日本語能力が要求されます。

大学(短大・大学院含む)、高専等

つぎのいずれかに該当する日本語能力を有することが必要です。
①日本語能力試験N2(2級)以上
②日本留学試験200点以上
③BJTビジネス日本語能力テスト400点以上

専修学校(専門学校含む)、各種学校等

つぎのいずれかに該当する日本語能力を有することが必要です。①〜③は大学(短大、大学院含む)、高専等における基準と同じです。

①日本語能力試験N2(2級)以上
②日本留学試験200点以上
③BJTビジネス日本語能力テスト400点以上
④法務省告示の日本語学校で1年以上教育を受けていること。
⑤学校教育法第1条に規定する学校(注1)(幼稚園を除く。)で1年以上教育を受けていること。
 注1:「学校教育法第1条に規定する学校」とは以下のものを指します。
 幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学院、盲学校、聾学校、養護学校、 高等専門学校

日本語学校等

「日本語教育の参照枠」におけるA1相当(授業時間150時間)以上の日本語能力を証明することが必要で、具体的には以下のような試験の成績を示して証明する必要があります。
(ただし、外国の高等教育機関を卒業し、その卒業証明書を提出する場合は不要となります。)


①日本語能力試験N5以上 ②BJTビジネス日本語能力テスト300点以上 ③J.TEST実用日本語検定F級以上またはFGレベル試験250点以上 ④日本語NAT-TEST5級以上  
⑤標準日本語ビジネステスト350点以上 ⑥TOPJ実用日本語運用能力試験初級A以上  
⑦TOPJ実用日本語運用能力試験初級A以上 ⑧JLCT外国人日本語能力検定「JCT5」以上 ⑨PJC Bridge「C-」以上 ⑩JPT日本語能力試験315点以上またはJPT Elementary68点以上

留学生活で注意すべきこと

日本で留学生活を送るに当たっては、生活費を補うために一定条件の下でのアルバイトが認められます。(資格外活動許可が必要)ただし、注意しないと後々資格更新の際のネックにもなりかねません。以下の点には特に気を付けましょう。

・オーバーワーク
アルバイトは週28時間以内に制限されています。(長期休暇中は週40時間まで) オーバーワークは在留状況の評価に悪影響を与えます。

出席率や成績も重要
出席率や成績が良くないのは、本来の活動目的に真摯に取り組んでいないのではないかと判断されるかもしれません。そうなると更新申請の審査にも悪影響を及ぼす可能性があります。上記のオーバーワークとも密接に関連してくるところですが注意したいところです。

留学は、日本での勉学と生活を経験し、将来のキャリアを形成するための重要なステップです。適切な手続きと計画的な準備を行い、充実した留学生活を送りましょう。

在留資格「留学」についてのご相談をお気軽にお待ち申し上げております。

手島行政書士事務所
行政書士 手島昭夫
〒102-0084千代田区二番町9-3 THE BASE麹町 W-212
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